基本情報技術者試験|合格対策
合格対策シリーズの歩き方:12回の地図と、残り日数別の進め方
合格対策シリーズは、全部で12回あります。 試験の形を知るところから始めて、擬似言語を読み、演習を解き、科目Aの計算で終わります。
ただ、12本の記事が並んでいるだけでは、どこから開けばいいのかは決まりません。 記事がそろっていることと、体系立てて進められることは別です。
96分野をどの順で読むかは、第2回の合格までの学習ルートにあります。 この記事が扱うのは、連載12回そのものの使い方です。 どの回で何ができるようになるか、残り日数でどう配るか、詰まったらどの回へ戻るか。 この3つを先に決めてから、1回目を開く形にしました。

図1:12回は4つのまとまりに分かれ、左から右へ進みます。
まず結論:この章の用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 合格対策シリーズ | この記事が案内する12回の連載。手を動かす側の教材 |
| 96分野 | このブログが小分類ごとに解説している分野。言葉と仕組みを入れる側 |
| まとまり | 12回を役目で4つに分けた区切り |
| 到達点 | その回を終えたときに、できるようになっていること |
| 1周 | 第1回から第12回までを通すこと |
| 2周め | 演習の回だけを、あいだをあけて解き直すこと |
| 読むだけ | 紙を使わず、本文と図に目を通す進め方 |
| 手を動かす | 紙に変数表を書いて、演習を自分で解く進め方 |
| 持ち時間 | 1問にかけてよい時間。決め方は第2回の9章にある |
| 逆引き | 解けなかった症状から、戻る回を決めること |
| 章のゴール | 各回の用語表の下にある、その回の到達点を書いた文 |
| 直前1週間 | 新しい回を開かず、開く回を決めて回す最後の7日 |
この章のゴール
12回のどこに何があるかを言えて、残り日数から自分の配り方を1つ決められることです。
1. 12回は、4つのまとまりでできている
12回は、役目で4つのまとまりに分かれます。 図1の帯がそれです。 入口の2回、読み方の2回、手を動かす7回、そして科目Aの計算の1回です。 足すと12回になります。
帯の中でいちばん厚いのが、手を動かす7回です。 読んで分かるところから時間内に解けるところまでを埋めるのが、このシリーズの役目だからです。
地図の目盛になるのは、時間と問数の4つです。 科目Aは90分で60問、科目Bは100分で20問。 配り方に出てくるのは分だけで、満点と基準点は第1回にあります。
まとまりの中では、前から順に進むのがやりやすい並びです。 日数が足りないときも4つのまとまりは減らさず、演習の2周めと96分野の読み直しで加減します。 その加減は、4章から6章で残り日数ごとに見ます。
2. 知識の記事と、この連載の関係

図2:96分野は言葉を入れる側、この連載は解く側で、行き来しながら進みます。
このブログの解説記事は、96分野ぶんあります。 そちらは言葉と仕組みを入れる側、この連載は時間内に解く側です。 2つの教材を並べて使います。
図2の上の帯が96分野、下の帯がこの連載です。 分野の入口は全96分野一覧から探せます。
3. どの回で、何ができるようになるか

図3:12回の到達点と、回をまたいで使いつづけるものを並べました。
12回ぶんの到達点を1行ずつ並べました。 どの回も、終わったときに言えるようになっていることで書いてあります。 読み終えたかどうかではなく、言えるかどうかで見ます。
| 回 | 記事 | その回を終えたときに、できるようになっていること |
|---|---|---|
| 第1回 | 試験の仕組み | 出題数と時間、基準点を口で言えて、素点と評価点を混ぜずに話せる |
| 第2回 | 合格までの学習ルート | 96分野をどの順で読み、どこで手を動かすかを自分の言葉で言える |
| 第3回 | 擬似言語の読み方 | 10行くらいの処理を、上から下へ迷わず読める |
| 第4回 | トレースのやり方 | 短い処理から変数表を書き起こし、繰返しの回数まで言える |
| 第5回 | 科目B演習 入門 | 5行から10行の処理を変数表で追い、終わったときの値を言える |
| 第6回 | 科目B演習 配列とループ | 配列を走査するループが何回回り、どの要素を触るかを言える |
| 第7回 | 科目B演習 関数と戻り値 | 呼び出しの前と後で、呼ぶ側と関数の中の変数を書き分けられる |
| 第8回 | 科目B演習 二重ループと探索 | 二重ループの実行回数を式で出し、探索のトレース表を書ききれる |
| 第9回 | 科目B演習 整列 | 整列の1周ごとの配列と、交換の回数を書き出せる |
| 第10回 | 科目B演習 再帰とデータ構造 | 再帰の呼出しを積み上がりで書き出し、3つの器で次に出るものを言える |
| 第11回 | 科目B 情報セキュリティ | 事例から登場人物と決めごとを書き出し、選択肢を落とせる |
| 第12回 | 科目A 計算問題の型と時間配分 | 6つの型で最初の一手を言え、90分の配り方を自分の数字で説明できる |
前の回で積んだものは、次の回でも使います。 たとえば第4回で決める表の形は、第5回から第10回までずっと使います。 回によって変数表とトレース表の両方の言い方が出ますが、同じ表です。
次の4章から6章は、残り1か月・3か月・半年の3つで切ってあります。 あいだの日数なら、短いほうの型に寄せる手があります。 残り2か月なら4週の型で1周して、あまりは演習の2周めか96分野にまわします。
4. 残り1か月のとき:どこを削るか

図4:残り1か月は4週に12回を割り、合わせて825分で1周します。
残り1か月なら、4週で12回を1周する配り方があります。 第1週は第1回から第4回まで、第2週は第5回から第7回、第3週は第8回から第10回、第4週は第11回と第12回です。
週ごとの時間は170分・255分・255分・145分で、足すと825分です。 28日で割ると、1日およそ30分です。 1回にかかる時間の内訳は7章で見ます。
この配り方では、演習の2周めを置きません。 96分野をすでに1周した人は、読み直しもここで削れます。 まだ読んでいない人は、演習を先にして分からない言葉が出た分野だけ1本読む形になります。 先に読みそろえようとすると、演習まで届きにくくなります。
第2週と第3週が厚くなります。 ここに演習が6回入っていて、擬似言語を1行ずつ追う練習がこの6回に集まるからです。
96分野の入口は96本で、1本20分なら1,920分です。 連載の825分より多いので、1か月で両方は入りません。 825分を4週で割ると週およそ207分で、これが連載にあてる時間になります。
4週で12回を1周すると、28日が連載で埋まります。 11章の直前7日を中に取るなら1周を3週に詰めて、825分と420分で1,245分。 28日で割ると、1日およそ45分になります。
5. 残り3か月のとき:連載と96分野を交互に

図5:残り3か月は1週に1回を置き、あいだの日に96分野を読みます。
3か月あると13週です。 1週に1回ずつ置いて、あいだの日に96分野を読む手もあります。 12回を12週に置くと、1週あまります。 あまりは予備です。 崩れなければ、そこが11章の直前7日になります。
連載は12週に置きます。 825分を12で割ると、週およそ69分。 1週のうち1日を連載にあて、のこりの6日を96分野にまわす形になります。 直前7日の420分を足すと、13週ぶんで1,245分です。
96分野のほうも足しておきます。 入口の1,920分を12週で割ると週160分で、連載の69分と合わせて週229分。 第2回は1週の中に手を動かす日を取っています。 そのうち連載にあてるのが、この69分です。
連載の日と96分野の日を分けておくと、進みぐあいが数えられます。 連載は12週ぶんの升、96分野は読んだ本数で数えます。
6. 残り半年あるとき:演習を2周する

図6:残り半年は26週を4つに割り、演習7回を2周します。
半年は26週。 演習7回を2周する余裕が出ます。 26週の割り方は、1周めに12週、間をあけるのに5週、2周めに7週、直前に2週です。 足すと26週になります。
2周めは演習の7回だけで、7回×85分の595分。 1周めの825分と足して1,420分です。 26週で割ると、週およそ55分になります。
96分野のほうは、入口の1,920分を26週で割って週74分。 連載の55分と合わせると週129分です。 ここでも、連載にあてるのは55分のほうになります。
直前の2週のうち、うしろの7日が11章の配り方です。 前の7日は、2周めで解き直した回の見直しにあてます。 11章の直前7日ぶん420分は、この1,420分には入れていません。 合わせると1,840分になります。
26週から1周めと2周めと直前を引くと、5週あきます。 解いた直後にもう一度解くと、処理を追わずに答えだけ思い出せてしまうので、ここを空けます。 あいだの5週は96分野にあてます。
7. 1回にかかる時間の目安

図7:読むだけと手を動かすときで、1回にかかる時間が変わります。
読むだけなら、1回25分くらいです。 12回で300分。 紙を使わず、本文と図に目を通すだけのときの時間です。
手を動かすと変わります。 入口の2回は25分のまま、読み方の2回は60分、手を動かす7回は85分、科目Aの1回は60分。 12回で825分です。
差は525分。 これがそのまま、紙に書いていた時間です。 4章から6章の配り方は、どれも825分のほうを使っています。
85分は、演習を自分で解いてから解説を読む前提の数字です。 解説を先に読むと25分で終わりますが、それは読むだけの時間に戻ります。
85分を1日で取れないときは、解く日と解説を読む日に分けてもかまいません。
8. 終わったかどうかを、どう確かめるか

図8:確認問題とゴールの文と持ち時間の3つを通って、次の回へ進みます。
1回を読み終えたあと、次へ進んでよいかを3つで決める形にしました。 確認問題、章のゴールの文、そして持ち時間です。
1つめは確認問題です。 各回に確認問題が3問あります。 12回で36問です。 答えを見る前に自分の手で書き出してから選ぶと、どこまで追えたかが分かります。
2つめは、各回の用語表の下にある「この章のゴール」の文です。 見ずに言えるなら、その回で何を持ち帰るかが分かっています。 言えないなら、ゴールの文にある言葉の章だけ読み直します。
3つめは持ち時間です。 1問にかけてよい時間のことで、決め方は第2回の合格までの学習ルートの9章にあります。 解けたかどうかと、間に合ったかどうかは別です。 時計を置いて同じ型を解き直すと、足りないのがどちらなのかが見えます。
9. 詰まったときの逆引き

図9:症状から線をたどると、戻る回が1つに決まります。
96分野へ戻る道と、症状が2つ思いついたときの決まりは、第2回の10章にあります。 ここは、戻る先を連載の回にそろえた表です。
| 症状 | 戻る回 | その回で見るところ |
|---|---|---|
| 記号の意味が分からない | 第3回 擬似言語の読み方 | 代入の矢印、if と endif、while の止まり方 |
| 5行から10行なのに答えが合わない | 第5回 科目B演習 入門 | 短い処理を、表を埋めながら解き直す |
| 関数から戻ったあとが分からない | 第7回 科目B演習 関数と戻り値 | 呼ぶ側と呼ばれる側を、列で分けた表 |
| ループの回数を数えられない | 第8回 科目B演習 二重ループと探索 | 内側と外側を分けて数える書き方 |
| 並び替えの途中が追えない | 第9回 科目B演習 整列 | 1周ごとの配列と、交換の回数の数え方 |
| 再帰の行きと帰りが混ざる | 第10回 科目B演習 再帰とデータ構造 | 呼出しの積み上がりと、戻り値がはまる場所 |
| 事例問題で選択肢が絞れない | 第11回 科目B 情報セキュリティ | 誰が・何を・どこから、の拾い方 |
| 計算問題に時間を使いすぎる | 第12回 科目A 計算問題の型と時間配分 | 型ごとの最初の一手と、90分の配り方 |
| 時間が足りず最後まで届かない | 第1回 試験の仕組み | 数字は出題数と時間、決め方は第2回の9章 |
| 何から読むか決められない | 第2回 合格までの学習ルート | 96分野の読む順と、手を動かす順 |
症状は10通り並べました。 戻る先は10回で、同じ回が2度出てきません。
10. 演習7回は、何が増えていくのか

図10:演習7回は、扱うものが1回に1つずつ増えていきます。
演習は7回あります。 第5回から第11回までで、増えるものは1回に1つです。
変数、配列と添字、関数、二重ループ、整列、再帰、事例の文。 7回で7つです。 第9回の整列を解くときにも、第5回の変数表と第6回の添字の数え方を使います。
演習7回の最後、第11回だけは擬似言語から離れて、事例の文になります。 性格が違うので、直前の配り方では第12回とならんで、その日の60分を1回だけに使います。
11. 直前1週間の使い方

図11:直前の7日は1日60分を、開く回で割ります。
直前の7日は、1日60分で420分という配り方があります。 新しい回は開かず、開く回を先に決めてから始める配り方です。
1日を30分ずつ2つに割ると、1日に2回ぶん見直せます。 5日目の第11回と6日目の第12回だけは、60分を1回に使います。
7日のあいだに、12回すべてが1度は出てきます。 全部を解き直すのではなく、各回の図と確認問題だけを見ます。
最終日には、第1回と第2回の9章を置きます。 出題数と時間、そして持ち時間の決め方。 この2つは、当日にそのまま使えます。
確認問題
問1 この連載12回は、役目で4つのまとまりに分かれる。 まとまりごとの回数の組として、適切なものはどれか。
ア 6回と6回
イ 2回と9回と1回
ウ 2回と2回と7回と1回
エ 3回と3回と3回と3回
答え:ウ
入口の2回、読み方の2回、手を動かす7回、科目Aの計算の1回で、足すと12回です。 アは2つ、イは3つのまとまりで、この連載の分け方ではありません。 エは4つに分かれていますが、まとまりごとの回数が違います。
問2 残り半年の配り方で、連載にかかる時間の合計は何分か。 1周めを825分、2周めを演習7回ぶん(1回85分)とする。
ア 1,255分
イ 1,420分
ウ 1,530分
エ 1,650分
答え:イ
2周めは7回×85分で595分。 825分に足して1,420分です。 エの1,650分は825分を2倍した値で、2周めに12回すべてを置いたときの数字になります。
問3 演習を解いていて、関数から戻ったあとが分からない。 この記事の逆引きで、戻る先はどれか。
ア 第3回
イ 第8回
ウ 第7回
エ 第10回
答え:ウ
戻ったあとが分からないときは、呼ぶ側と関数の中の変数を列で分けて書き出します。 その表の作り方を扱っているのが、関数と戻り値の回です。 アは記号の意味で詰まったとき、イは回数を数えられないとき、エは再帰の行きと帰りが混ざるときの戻り先です。
まとめ

図12:12回の地図の下に、残り日数ごとの週数と、終わった回を塗る欄を置きました。
この記事で置いた目印は3つあります。 12回は4つのまとまり。 1周は読むだけ300分、手を動かすと825分。 そして1周を、残り日数に合わせて4週・13週・26週のどれかに乗せること。
3つとも、進みながら組み替えてかまいません。 組み替えるときの目安が、図12の3本です。
詰まったときの戻り先は、9章の逆引きです。 症状から引くと、戻る先が1つに決まります。
次に学ぶ内容
まずは第1回の試験の仕組みからです。 地図の目盛になる数字が、そこにそろっています。 そのあとは第2回の合格までの学習ルートへ進みます。


